八ヶ岳にて苔まみれ

八ヶ岳にて苔まみれ

えー、どうも。

最近の暑さで食欲のない人が多いみたいですが、いつも腹ペコ道楽人です。

たまには、「いやあ夏バテで食欲無いっすわあ。」とか言ってみたい・・・

朝からお肉でも大丈夫っす。

 

ここ最近は週末の天気、梅雨ってこともあってイマイチですね。

先日の海の日3連休。所属するスキークラブのメンバーと谷川岳にての馬蹄縦走を計画していましたが、いまいちな天気で中止となりました。

しかし、お盆は6泊か7泊あたりで縦走する予定なので、体つくりしておきたい。

ということで、1人颯爽と繰り出したわけです。

yatu27

 

○舞台は八ヶ岳

でもやっぱり天気はイマイチなんですわ。

天気悪いのが分かっていて、わざわざ遠出するのも嫌だし、かといって近くの標高がないような山だと暑くて嫌だ。

どうするか、悩んだ。悩みすぎて3キロ痩せた。

 

雨かあ、雨なあ。雨・・・雨?

ああ、八ヶ岳にでもすっか!ということで舞台は八ヶ岳。

八ヶ岳の苔むした風景は、雨だと絵になるよねえ。そんなことを聞いたことがあるぞ。・・・うん、誰か言ってた。

理由はこんなとこです。あと、八ヶ岳北東、稲子湯なら車で4時間かからない(4時間以内なら、まあ遠くもないか)ので、スタート地点も確定。

適当にコース練って、日・月のテント1泊で行ってきました。

 

○7月16日(土)

日中、山の買い物やら散髪やらをかましまして、晩飯後に出発。

23時に稲子湯近くの無料駐車場へ。ここで車中泊しようと思うも、なんか不気味に思い山を少しおりる(笑)

いや、なんか山の中に1人で寝るのって駄目だよなあ。お化け怖いビビりマンなんですわ・・・

しかも霊感が無いというね。それなのにお化け怖いの。

だっさい、ほんとゴミ虫な僕。ゴミ虫うんこまん

 

すぐ近くに真っ暗な温泉施設があったので、そこで仮眠。だが、夜中の2時に再び恐怖感がこみ上げてさらに山を下りる。

いや、なんかアイマスクしてるんだけど、誰かがライトで車の外から照らしているような・・・

寝ぼけてんだか、現実なのか?

 

もはや自分でも何がしたいのかわからない・・・

結局、県道まで下りて道沿いのチェーン着脱所で寝ました。

まったく、我ながら情けない

 

○7月17日(日)

ルート:稲子湯→しらびそ小屋→本沢温泉→夏沢峠→硫黄岳→夏沢峠→本沢温泉

4時半、再び稲子湯の駐車場に戻り、登り始める。

こまどり沢沿いの道は、樹林帯だが木がまばらで鬱陶しくない。蒸し蒸し樹林帯はノーサンキューです。

やがて苔むした木々やら出てきて、おお八ヶ岳に来たなあと思わせる。

yatu26うーん、これぞ八ヶ岳ですなあ。

 

この日は稜線で強い西風が吹いていた。稜線に出る前だけれど、時折涼しい風が吹いていて、とても気持ちがよかった。

そして、しらびそ小屋へ。

yatu25しらびそ小屋の隣にある、みどり池。

雲が、どよーんと立ち込めている。気持ちも少しどよーん。ここでテン泊したい誘惑にかられる。

 

yatu24奥に見えるのは稲子岳だ。朝、駐車場で稲子岳に行くと言うおじさんに会った。

山と高原地図とかにはルートが無いけれど、登山道があるようだ。今度行ってみよう。

 

さて、お次は今回のテン場、本沢温泉へ向けて。

yatu23初めは、なだらかーな道で苔たちが出迎えてくれます。

 

ピンクの花が咲いている。yatu22クリンソウというらしい。クリリンじゃあねえ。クリリンソウ?

ちなみに、ハクサンイチゲという花があるが、俺はたまにハクサイチンゲと言いそうになる。

チンゲとか言い出さないように、結構気を遣う

yatu21クリンソウの群生地。いい色だなあ。

 

ほいっと、本沢温泉。

yatu20日本の秘湯。野天風呂で最高所。

でも、狭いんだよなあ。もともと入るつもりはなかったし、結局入らなかった。

7時に到着し、テン場宿泊の手続きを。

 

yatu19一番奥に設営。出入り口から外には誰もいないぜ。

ここで、うだうだ1時間も過ごしてしまった。座ったら、ゆっくり飯食べたくなるし、うとうとしてきたし・・・

稜線の風強いのはわかってるし、硫黄岳方面は少し怪しい雲もある。

しかし、今回はトレーニングも兼ねているので、めっちゃくちゃ気合入れて、やっとこさ歩く気になりました。

 

夏沢峠に着くと、風が強い。うーん、このまま森林限界まで行くのお?

またもや頭の中で、サボり魔が帰宅させようとする。だけども、そう!

僕は今日、トレーニングに来たんだ。この日2回目の気合を入れて硫黄岳へ向かうのであった。

あー、帰りてぇって思いながら。

yatu18 yatu17本沢温泉、誰もいないのでパシャリ。

やっぱり小さいなあ。鑓温泉とか、高天原温泉、蓮華温泉。苗場の赤湯温泉。

野湯はいろいろ入ったから、こじんまりとした本沢温泉には、あんまり魅力を感じない。ここは水着着て入る人が結構いるらしいけど、笑っちゃうよな。

鑓温泉でなんかテン場のおばさんに、お尻見られまくりだったわ

露出狂じゃない、断じて。

 

硫黄岳近く、森林限界になると、いやあ風が強い強い。

でっかいザックは時折、風に煽られます。

もうほんと、すっごい帰りたかった。でもここまで来たら、硫黄岳まで行きたいじゃん。

行きたいじゃん!!

 

吹きさらしで体が冷えそうなので、カッパを着る。ふむ、温かい。

こんなに風が強く、雨でも降れば低体温症もありえるかもしれないのに、子連れが目立つ。

・・・あほや。うんこまんや。

子供は体温すぐ下がるのになあ。自分の体の状態も把握しづらいのに。

でも赤の他人だし、どうでもいいのでスルー。

 

そんなこんなあんなで、硫黄岳へ。

赤岳まで行きたかったけれど、何も見えないし、そそくさとテン場に帰る。

 

さあ、のんびりゴロゴロ糞野郎タイムです。イエア!

時刻は10時半!!早い!!どうしよう、何しよう。かと思うほど。

こんな時の為に小説持ってきた。

 

テン場到着前にポツポツ雨が降ってきたので、ニンジャタープを張る。

yatu16うーーん、いいぜえ。

yatu15隣には沢。これがテン場の水です。

要煮沸だけど、面倒だから生だぜ。ちょっとドキドキしたぜ。水で下痢したこと無いけど。

yatu14ヘリノックスちゃんも一緒。この2つがあると1キロ超えるけど、愛すべき道具です。

でも虫も雨宿りしてきてムカついた。お前らは入るなと、虐殺じゃ。

 

yatu13お昼はカルボナーラちゃんです。

先日の水漬けパスタの残り、卵、豆乳、チーズ。これはパルミジャーノレッジャーノです。

パルミジャーノレッジャーノ!!!うん、素敵な響き。

 

yatu12運動したから、こってりはウマい。カロリーはウメエ。

胡椒効かせて喰らう。チーズが少し物足りないので、さらに追加。最終的にはチーズかじりながら食べた。

WILDだぜ。

 

yatu11夜はスパイシーチキンカレー。家でスパイス調合して持参。

今回は豆乳を入れてみた。これがウマくて驚いた。しかし、満腹なので味見だけして翌朝に持ち越す。

時間は無駄にあったので、小説読み終わってしまった。程よい時間なので就寝。

 

○7月18日(月)

ルート:本沢温泉→東天狗岳→中山峠→高見石小屋→白駒池→稲子温泉

4時の目覚ましで起きるも、5時に設定しなおして2度寝

今日はコースタイム7時間。のんびりスタートでもいいのだ。

2度寝から起きて、朝飯。アルファ米に昨晩のカレーをIN。

うっめえです。朝からたっぷりカロリー取った

 

さあ、東天狗と根石岳のコルまで白砂新道で440mほどの登りだ。

天気は抜群にいい。青空がクッキリだ。

朝イチにしてはチョイ疲れる道のり。やっとこさコルに着くと・・・

 

yatu09おう、東天狗と西天狗岳だ。いい青空だなあ。とっても気持ちよかった。

やっぱり山は晴れに限るっ。

 

yatu10稲子岳と雲海。

 

yatu08雲海。ひゃあ、いいねえ。

 

yatu07雲海が濃くて、なんかアイスみたいだった。下山したら食ってやる。

 

yatu04手前の硫黄岳。爆裂火口、かっちょいい。

そして奥には赤岳、阿弥陀岳。今度久しぶりに行こうかなあ。

 

yatu05今回も花、撮りました。

ハナニガナ

 

yatu06キンバイ。

シナノ?ミヤマ?わかんねっす。

 

天狗岳から白駒池めで、下りまくる。

トレッキングポールを使った4足歩行の下りは大好きだ。トレランの人以外なら追い抜きまくりだし、風が抜けて気持ちがいい。

ストックの付く位置、安定する足の置き場を考えながらどんどん下るのは、アスレチックのようだ。

膝が痛まないように、相当腕の力使うけど。

yatu01白駒池。ああ、カヤックしてえなあ。

そんでビール飲んで昼寝してえっす。

 

yatu03白駒池ってアプローチよくて、ロケーションいいよね。

今度テン泊すっかな。・・・去年もここでそんなこと思ったな。

 

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卵がお供えされていた。ああ、うまそう・・・

 

さあ、下界までもすぐですぞ。

シャクナゲ尾根を経由して稲子温泉まで帰りだ。

580mの下り、まあ大したことないんだけど、ちょびっと暑くてだるい帰り道だった。

こんな尾根、歩く奴いるのかあ?と思うも結構人がいた。さすが八ヶ岳。

 

稲子湯付近の無料駐車場に着く。予想よりもだいぶ早い、昼過ぎに着いた。

しかし、周囲にはアブの大群が・・・

気にしないようにしたが、車に避難した。いやあ、刺される前でよかった。

下山してきたリア充男女グループがアブに困っているのを、車の中からほくそ笑むクソ男は、着替えて稲子湯から少し離れた温泉に入り、帰宅するのであった。

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