えー、どうも。
盆で長期縦走をしたので休憩、また台風のせいで天気もはっきりしない為、週末はノンビリゴロゴロ自堕落に生活しています、道楽人です。
しかしあれだ、リオオリンピックでの日本の活躍が凄すぎる。若手が特に頑張っているし、次回の東京オリンピックではさらに洗練された技が見られることでしょう。
さて、それでは南ア縦走の続きです。
確か前回は計画段階の話だっけ。
まずは備忘録を兼ねて、縦走時の持ち物でも書いておきましょうかね。
○縦走時の持ち物
・ザック オスプレーのイーサー70(2700g)
・ザックカバー
・トレッキングポール ブラックダイヤモンド
「テント関連」
・テント、ペグ、グランドシート、ポール(2300g) ダンロップVS20
・セーム
あの、車とかの洗車時に水をふき取るやつ。テン泊時にはよく持っていく。朝の撤収時、フライが結露して濡れているので、それをふき取るのです。
大した重さじゃないんだけど、一生懸命バサバサやって片付けるよね。でもあれって、うるさいんだよ。すっげーうるさい。そして大して効果がないと思う。
少し手間だけど、セーム革で拭いては絞りを繰り返すのがマイスタイル。
それから連泊時は、テン場にて、まずテントを乾かすことから始まる。朝露等で濡れたテントに再び入るのは嫌いだ。
グラウンドシートやらは今回、特に濡れがあった。フライもシートも水気をふき取ってから乾かすと、早く乾く。
なかなかのマストアイテムだ。
「寝具関連」
・シュラフ(600g) ナンガの3シーズン用、そこまで温かくない。
・シュラフカバー(300g) イスカのゴアテックスタイプ。
・マット モンベル(700g)
・枕 モンベルのエアタイプ。
・アルミシート(300g) ハイマウントのオールウェザーブランケットってやつです。
ダンロップVS20を購入した時に、おまけでついてきた物。
シュラフ+シュラフカバーでも寒い時、上にかけるだけで温かい。これのお陰で、寒さから身を守った時もしばしば。今回は一度だけ使用。
これでも寒い時はダウン着て、カッパ着る羽目になる。幸いないけど。
「調理器具」
・ストームクッカー、カトラリー他(1200g)
愛すべき道具。トランギアのストームクッカー。こいつは持っていくかスンゴイ悩みました。
だって、重いし嵩ばるから。今回はお湯沸かす、少し煮る程度だからエバニューのアルコールストーブでもよかった。
しかし、標高の高いテン場ばかりで風を考えると風防が必要だし、五徳もなあ・・・とあれこれ考える。エバニューストーブ+風防他を量ると、ストームクッカーより少し軽い程度なので持っていくことにしました。
ストームクッカーはやっぱり、強風でも使えるから好きだ。
・燃料用アルコール (1リットル弱)
食事内容から、おおよその量を出した結果、1リットルにもなった。
これはちょっとなあ・・・と思うも使えば減るし、気にしないことにしました。残容量が目視できるのは、長期縦走ではありがたい。
ボトルは数個に小分けにして、パッキング時に隙間へ埋め込めるようにしました。
・シェラカップ
・食糧
「衛生用品」
・眼鏡、コンタクト、小鏡
・歯ブラシ
・耳栓、アイマスク
この二つは個人的に絶対必要なものです。
まず耳栓。隣のテントがうるさい時、山ヤの退屈な自慢話等、話し声が気になるときは持っていてよかったと思えるアイテム。
耳栓してたら朝の目覚ましが聞こえないなんて人は・・・知らん。なんせ俺はいつも外れているもんで。
そしてアイマスク。夜中トイレに旅立つ人のライトが気に障る時、目を開けたら目の前に霊的なナニかがいそうで怖い時に必要。
寝てるのお構いなしにヘッデンのライトで、人のテントをピカーってするアホが多い時、ほんと役に立ちます。
・音楽プレーヤー
好きな曲が入ったプレーヤーは、テンション上がります。また話し声が気になるときは、音楽聞いてれば、まず気にならない。
山に来て音楽?(笑)・・・笑っちゃうか?笑っとけ。
・ウエットティッシュ
まあ風呂替わりですね。顔には大量生産された塩がまとわりつくから、行動中さっぱりしたいときにも使う。
・トイレットペーパー (2巻き)
夜にテン場でうんうんしに行ったとき、あいにく紙が無いことがある。食器拭きにも使う。
無くては困るアイテムだ。
今回は節約のため、食後のコッフェルには水を入れ、汚れを落とし最後には飲んだ。まるで坊さんだ。
しかし、そのおかげで使用は最小限に済んだ。長期縦走の大敵、ゴミも少なくなったわけです。
・虫よけスプレー
アウトドアショップでよく見る、自然由来の~、天然成分の~、とかハッカが入ってるやつ。
木に覆われた南アルプス、体も縦走で臭うし虫が多そうだと購入してみました。
結果は・・・ブヨには2か所ほど刺されただけだから、効果あったのかなあ?
「エイド・リペア関連」
・ファーストエイド他(800g)
俺のは重いです。なんでかって?
あれもいるかも、これもいるかも症候群だから。重くても担げるから。
熊鈴、予備電池、鎮痛剤など各種薬、ポイズンリムーバー、虫刺され等に使う軟膏、笛、エマージェンシーブランケット、携帯予備バッテリー等
・リペアキット
ザック購入時についていたもの。結束バンド、バックル数個、安全ピン大小、ダクトテープ等
針と糸も入れた。
「娯楽品」
・デジ一眼カメラ NIKON d5300、ケース他(1700g)
レンズは18-55の標準レンズ。55-200の望遠を持って行こうとするも、重いから今回は断念。
バッテリーは予備で1個。
よく、そのカメラ重いでしょう、と言われるも写真撮るのも山に登る楽しみなんで仕方ないです。固定方法はビーグリップ社の物。左のショルダーベルトに着きます。
胸や腹にでっかい物入れをブラブラさせているのよりはスマートだし、足元の視野もいいです。
写真なんてスマホでいいじゃん?重いから良いのではないか!!
入門機種なので上位モデルも気になるけど、貧乏人は我慢です。写真は下手なりに勉強中だし。
・小説
今回は3冊持っていきました。絶対暇になるから。結局全部読んでしまった。
テン場で仲良く雑談なんてがらじゃない。一人の時間を満喫しに来てるのに話しかけるな、なんて俺みたいな人もいる。
てなると本読んだり、地図読みしたり、日記書いたりが主な過ごし方。
・ラジオ(200g)
天気聞いたり、場所によってはFMが入るので聞いたりしてました。
大学生グループは天気図書いてました。俺も久しぶりに書いてみようかな。もちろんテン場で・・・
・地図
山と高原地図の日本アルプス総図。今後行きたい山や、登った山を思い良い気分に浸る。
これがなかなか良い暇つぶしになる。
「小物」
・ヘッドライト ブラックダイヤモンドのストーム(100g)
・ルームライト ブラックダイヤモンドのボイジャー(100g) 予備ライト兼
・折りたたみ傘(200g)
夜にトイレ行くとき、いちいちカッパ着るのがだるい。そんな時のための傘。
・手袋 イスカ製
・袋
ジップロックやら、コンビニ袋やら。ジップはゴミ袋にしたり、臭う衣類を密封したり、濡れたテントフライを入れたり用途はさまざま。
ビニール袋も色々使える。靴が大雨で浸水した時、トイレに行くたび嫌な思いをした。いちいち濡れた靴に足を入れるのは最悪だ。そんなときは袋を履き、靴に足を入れた。
袋は沢山持っていく。
・粉ポカリ
甘いものが飲みたい。そんな時は山小屋でコーラを買います。あれは疲れているとき、凄いウマい。
炭酸はいらないけど・・・
しかし、冷たい沢水で作る粉ポカリも中々イケる。粉は小さいナルゲンボトルに入れておく。そして混ぜるように小さいペットボトル。これらを雨蓋に忍ばせ、水場でよく飲んでました。これがウンまいんだよなああ。
・水筒
プラティパス2リットル×2
ハイドレーション
・ドライバッグ(200g)
カヤックでよく使う、水の濡れから守る物。何かと使う。
「読図」
・国土地理院 2万5000分の1
・ボールペン、コンパス、アナログ高度計
「防寒着・カッパ」
・カッパ モンベルのストームクルーザー(900g)
・スパッツ(150g)
・ダウン上下 モンベル(400g)
・フリース モンベルのクリマプラス100(450g)
・着替え
こんなもんでしょうか。
飯で7キロほど。晩飯をアルファ米+スープで雑炊風にする!これで軽量化!なんてウルトラライト様のHPを参考にしようと見たりしたけど、そこそこうまい飯や肉が食えないなら俺は山に行かん。
水2リットルをプラスで、合計27キロほどになりました。3泊4日の山行で飯盛りだくさん時を考えると、まあ想定通りの重量ですかね。
重いけどコースタイム通りゆっくり歩けば問題ない。
ということで、食料や持ち物、ルートなど綿密に計画しました。なんせ日数が日数だ。せっかくの遠出、エスケープして途中離脱は考えたくない。
○8月5日(金)
ルート:自宅→畑薙ダム
仕事終わって帰宅。
飯食って風呂入って軽く支度。パッキング等はすでに準備万端だった。あとは静岡まで長い道のりを進むだけだ。
風呂に浸かっていたら、このまま布団で寝たいという誘惑にかられる・・・なんていうか旅行の前の憂鬱というか・・・
えええい、何をマゴマゴしとるか!何日もかけて計画したのが無駄になるぞ!と風呂を出る。
圏央道の素晴らしさをかみしめ、東名高速へ。スンゴイ車多くて驚いた。なんだこれ。
そして23時、新静岡インターにて下りる。あとは下道だ。ん、下道60キロか。結構あるなあ、と思いつつ進むとすぐに峠道だ。
もしかして峠道を延々60キロですかあああああ????目的地の畑薙ダムは遠いと知ってはいたが、これほどとは・・・
道はところどころ細いし、車は走ってないし、ものすごく遠く感じました。2時間もかかって、ようやくダムに到着。最終ゲート手前、沼平の駐車場に停めることができた。
約5時間半のドライブ、疲れたぜ。特に後半戦・・・帰りも考えると憂鬱!
すぐさま仮眠。も寝てんだか起きてんだかわからない状態で時は進む。熟睡はできなかった。
○8月6日(土) 1日目 晴れ
ルート:畑薙ダム→横窪沢小屋→茶臼小屋
朝は4時半起き。5時発。さあ、縦走の始まりだ。天気も申し分ない。
ザックを背負うも、やはり重い・・・初日は標高で約1500m上げなくてはいけない。なかなかハードだ。
山には朝靄がかかり、薄いグリーンのダムを左手に見ながら東俣林道を進む。
やがてダムを渡る橋が見えてくる。
畑薙大吊橋。ダムを吊橋で渡る、貴重な経験をしてまいりました。
これは渡った位置から振り返り撮影した物。渡っている最中は、怖くてカメラ構えられない。
しっかり作られていて、壊れはしないだろうけど、なかなかスリリング。
吊橋渡ると尾根にとりつきヤレヤレ峠。これは下りの人に対してのネーミングのようです。まあ1500m下りってのは・・・ヤレヤレだもんな。
そして沢に下りて進む。
吊橋がいくつかありました。
ウソッコ沢小屋に到着。ザックを下して追加の朝飯。奥地まで来たが、腹はいつもの調子だ。
体の調子もいつも通りいい。
焼き網が並んでいた。
ははーん、ここでたき火するのか。なんかいいな。
ゴミが結構落ちていた。登山者は山を大切にすると思いました?残念、ゴミカスみたいなのは一定数います。
海とか花見でもゴミ捨てする人いるけど、どんな教育受けたら、平気で捨てられるのか真剣に謎だ。
まあゴミカスなりにゴミカス理論があるんだろうな。
ここから先はいよいよ本格的な登り。ザックの重さが恨めしい。
気温も少しあり、湿度も高い。樹林帯で汗が吹き出しまくりだった。
横窪峠、ここに来ると・・・
横窪沢小屋が見えてくる。ここでテン泊もいつかしてみたいな。
というか初日はここで泊まってもいいんじゃないかと、悪魔のささやきが・・・
横窪沢小屋に着くころには、再び空腹なのと疲れもあってザックを下す。
小屋番のおじさんに麦茶をもらった。冷え冷えでうまかった。
「兄さん、ザック大きいね。どこまで行くの?」
荒川まで、というと遠いけど頑張って!と激励。俺は山行中、小屋番や登山者と、こんな一言二言があればいい。
べちゃくちゃ喋るのは野暮ってもんだ。
さあ、また暑い中の登りだ。標高は残り800mほど。先は長い・・・
少し進むと見晴らしベンチがある。なんでも南にある大無間山が見えるとか。
といっても、初日はどれがどれやら。後に光岳の小屋番ばあちゃんに教えてもらったんだけど。
正面奥の双耳峰が小無間山。その右にあるのが大無間山だそうだ。名前がいいよな。
標高2200m、樺段だ。
少し開けたところを、○○段と言うみたいで、ここは樺段なのだそうだ。
ちょっと手書きのメッセージは、心がホッコリする。
お、建物が見えてきた。茶臼小屋だ!!しかし、ここからが地味に遠い。
まだかなまだかなまだかなまだかなまだかなまだかなまなかな。途中マナカナが出てきたあたりで
やっと到着。いやあ、長かった。
11時半に到着。少し早いが本日の行動終わり!
テントは連泊しているのが数張り。場所は沢山ある、本日の適地を探す。
なるべくギリギリ、テント一張りできるスペースが大好きだ。大きいスペースに張ると、遅く来たやつに「少しよけてくれませんか攻撃」「あれー、張るとこないなあ!(お前がズレれば張れる)攻撃」をされるからだ。
寝床が完成した後のテント移動程、無駄でアホな時間は無い。でも計画の段階で16時着とか考えるマンもいるからどうしようもない。
ハイマツ帯でビバークでもかましてろ、ボケ。
夕方になり、やがて予想通りテント張る場所に困るマンが出てくる。ある人は斜め斜面に、ある人は狭い通路に。
俺はその光景をニヤニヤしながら見るのだ。
この日の日暮前、午後くらいから出始めた雲を、ずーっと見ていた。雲の流れはやや早く、次々と形を変える。見ていて飽きなかった。
茶臼小屋からの開けた景色は、かなり気に入ってしまうのだった。
2日目以降は後日。
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