南アルプス南部 のほほん縦走記 第参話

南アルプス南部 のほほん縦走記 第参話

えー、どうも。先日の台風9号は、久しぶりに台風らしいという感じでした。

我が家の近くに流れる川が氾濫しそうで、そわそわしていました道楽人です。

氾濫したらカヤックに乗って生き延びないと・・・

アウトドア趣味にしていると、ほんと人間て自然には無力すぎと感じる。自然てものは人間を謙虚にすると思う。

 

んでは南ア縦走2日目です。

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○8月7日(日) 2日目 晴れ

ルート:茶臼小屋→茶臼岳→易老岳(イロウダケ)→イザルヶ岳→光岳小屋→光岳(テカリダケ)→光岳小屋

 

初日夜中、トイレに行って空を見ると、降ってきそうな星空が広がっていた。

予報通り、明日の天気もよさそうだといい気分。天の川も見えたし、あまりにも奇麗な星空に圧倒され、しばらく眺めていた。

mia2-022日目の朝、素晴らしい日の出を見た。富士山もクッキリ見えている。

今日の山行を祝福するかのような光景だった。

もう少しゆっくりしていたかったが、光小屋のテン場は張れる数がメチャクチャ少ない

ということで5時に出発する。

 

mia2-01少し登ったところから茶臼小屋を振り返る。

まだテントは沢山。いやーしかし、良いテン場だった。

 

mia2-05 mia2-04準備運動としてはイイ感じのちょっとした登りを終えて、茶臼岳。

早朝の景色は、澄んだ空気も相まって気持ちよくさせてくれる。

 

mia2-03おお、明日以降に訪れる山々がドンと。

右にあるのが上河内岳、真ん中にあり山頂が横にノビーとしているのが聖岳。その左は兎岳。

 

さて、今日行く山は?

mia2-06おお、あるある。

真ん中少し左、右に伸びる大きな尾根を持つ イザルヶ岳。その右奥にある一番高い山が光岳。

あそこまで行くのか、下調べ通りアップダウンがきつそうだなあと思うも、天気のよさと憧れの光岳に行けることから足取りは少し軽い

茶臼岳からは一旦下り、仁田池へ。

 

mia2-07特に奇麗でもない池。見事に茶色だぜ・・・

そしてお次はピークとコルを経由して希望峰。

mia2-08ここから仁田岳に行けるが、光岳小屋のテン場が埋まることを恐れて行かず。

3日目に行くこととした。

 

希望峰から易老岳へは細かいアップダウンが続く。

足への疲れが少しづつたまっていくような、モヤモヤな気分。

mia2-09展望の無い易老岳。

しかし木陰が涼しくて心地いい。アブや小虫がウルサかったが少し休憩。この先はアップダウンをして三吉平へと進む。

栄養補給をせねばイカン。食べてから2時間もすると、腹はいつも飯をよこせと鳴るのだ。

腹が鳴ったら我慢せず飯を食う。

 

三吉平からは谷筋を標高300mほどの登り。これを越えれば

mia2-10静高平へとたどり着く。

ゴーロの谷筋は少し歩き辛いが、ここに来ると疲れも飛ぶ。何しろ冷たーい沢水が豊富に出ていたのだ。

ここは枯れることがあるらしいけど、この日は大量放水中。

 

さあ、ここからはご褒美の良い景色が広がりますぞ。

mia2-11先に進めば光岳(周りより高い所)と、本日のテン場だ光小屋。

 

mia2-12分岐があり、イザルヶ岳への登山道も伸びる。

なだらかーな登りなのでザックをデポせず登りに行く。

 

mia2-13ザレた山頂、イザルヶ岳に到着。少し雲はあるものの、富士山も見える。

日差しが少し暑いが、涼しげな風が気持ちいい。

 

mia2-14ああ、本当に憧れの光岳エリアに来てしまった。

南アルプスの奥地、山奥に来たのだと改めてうれしくなった。

この時点で9時。まだまだ時間には余裕がありまくる。しかし腹は減りまくるので、行動食を胃に与える。

どうだ、満足したかっ!腹は鳴らなくなった、満足したようだ。

 

mia2-15山頂の石は細く、少し尖っていて面白い。

なんでこうなったのか考えたけど、良い景色と心地いい疲労、ワクワクした気持ちが石なんかどうでもよくさせた。

 

mia2-17さあ、光小屋にサッサと行こう。

まるで光小屋の庭のように広がるセンジヶ原。

ここには亀甲状土が広がる。

 

mia2-16このモコモコしたふくらみが亀甲状土のようだ。まるで、おっp

 

mia2-23光小屋のテン場。狭いので端から詰めるようにしてくださいとお願いされる。連泊中だという、お母さんの隣に張った。

夜ごはんに、ジュウううと卵を焼く音を響き渡らせていた。くっそう、俺も卵を食べたいと思った。

テン場が埋まることを心配したが、結局この日は他に独り言が やたらとうるさいオッサン1名しか来なかった。

独り言がうるさすぎてかなりストレスだった。耳栓や音楽聞いて我慢する。

俺はお盆休みだったけど、世間は次週からだもんね。おまけに日曜日、そりゃテン泊する人は少ないはずだ。

光岳に来る人は多かったが、ほとんどがピストンで茶臼小屋に戻るみたいだった。

日数削減の為に、1日で茶臼と光岳ピストンの工程を考えたが、せっかく来た光岳を足早に帰るなんてもったいない。今日は光岳とイザルヶ岳に抱かれて眠るのだ、なんと贅沢なことか。

テント設営して、少し休憩。そして、光岳に向かう。

 

mia2-18展望はよくないが、憧れの光岳に到着。ついに来たぞ・・・・と思わず立ち止まってしまった。

 

mia2-19光岳、地味な山頂に堂々と立つ標は、いぶし銀。トップ画像も真似て いぶし銀をイメージしているけど、うまくいかなかった・・・

ハイマツ群生の日本最南端、南アルプス主脈の最南端に立った、この時の感動は伝えがたい。

 

山頂より西、展望台があるので行ってみた。光岳の名前の由来と言われる、光石が見られるからだ。

mia2-20手前の尾根に白い岩。なるほどあれが光石。

 

mia2-22写真、真ん中にザレたイザルヶ岳が見える。あそこは気持ちがよかったな。

展望台より先にいき、光石を間近で見ることに。

 

mia2-21間近で見る大岩は、なるほど少し光っているような?

光石の上に乗り、涼しい風にあたる。少し雲が出てきたが、晴れていて気持ちがいい。

ボーっと遠くの山を眺め、時間を過ごす。

さてさて、お家に帰りますかな。

 

テン場に再び着いてからは、急斜面の水場へ。翌日分も確保して、テントでゴロゴロ。

昼寝と小説、飯を食い、景色をゆっくり楽しむ。

mia2-25ありゃ、こりゃ雷来るかな?と思うモクモク雲。幸い、雨すら降らなかった。

mia2-24右にあるのは上河内岳、真ん中は聖岳。ずっしり鎮座する山は登り応えがありそうだ。

あの山々に行き、さらにその奥にある赤石岳、荒川岳に行くのだ。ワクワクが止まらなかった。

 

そして夕暮れ、何やら小屋泊の人たちがザワついている。なんだなんだ、奇麗な夕暮れですかな?とノソノソとテントから這い出ると・・・

mia2-26なんともまあ、不思議な景色

思わず見た瞬間、「うわあ」と声が出た。小屋番のお母さんも、「珍しい景色。今日登ってきてよかったね。」と言っていた。

この景色は、光小屋に泊まったおかげで見ることができたわけだ。急いで茶臼小屋に帰る予定にしなくてよかった!

 

mia2-27大満足の2日目を終えて3日目へ・・・

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