えー、どうも。先日の台風9号は、久しぶりに台風らしいという感じでした。
我が家の近くに流れる川が氾濫しそうで、そわそわしていました道楽人です。
氾濫したらカヤックに乗って生き延びないと・・・
アウトドア趣味にしていると、ほんと人間て自然には無力すぎと感じる。自然てものは人間を謙虚にすると思う。
んでは南ア縦走2日目です。
○8月7日(日) 2日目 晴れ
ルート:茶臼小屋→茶臼岳→易老岳(イロウダケ)→イザルヶ岳→光岳小屋→光岳(テカリダケ)→光岳小屋
初日夜中、トイレに行って空を見ると、降ってきそうな星空が広がっていた。
予報通り、明日の天気もよさそうだといい気分。天の川も見えたし、あまりにも奇麗な星空に圧倒され、しばらく眺めていた。
2日目の朝、素晴らしい日の出を見た。富士山もクッキリ見えている。
今日の山行を祝福するかのような光景だった。
もう少しゆっくりしていたかったが、光小屋のテン場は張れる数がメチャクチャ少ない。
ということで5時に出発する。
少し登ったところから茶臼小屋を振り返る。
まだテントは沢山。いやーしかし、良いテン場だった。
準備運動としてはイイ感じのちょっとした登りを終えて、茶臼岳。
早朝の景色は、澄んだ空気も相まって気持ちよくさせてくれる。
おお、明日以降に訪れる山々がドンと。
右にあるのが上河内岳、真ん中にあり山頂が横にノビーとしているのが聖岳。その左は兎岳。
さて、今日行く山は?
おお、あるある。
真ん中少し左、右に伸びる大きな尾根を持つ イザルヶ岳。その右奥にある一番高い山が光岳。
あそこまで行くのか、下調べ通りアップダウンがきつそうだなあと思うも、天気のよさと憧れの光岳に行けることから足取りは少し軽い。
茶臼岳からは一旦下り、仁田池へ。
特に奇麗でもない池。見事に茶色だぜ・・・
そしてお次はピークとコルを経由して希望峰。
ここから仁田岳に行けるが、光岳小屋のテン場が埋まることを恐れて行かず。
3日目に行くこととした。
希望峰から易老岳へは細かいアップダウンが続く。
足への疲れが少しづつたまっていくような、モヤモヤな気分。
展望の無い易老岳。
しかし木陰が涼しくて心地いい。アブや小虫がウルサかったが少し休憩。この先はアップダウンをして三吉平へと進む。
栄養補給をせねばイカン。食べてから2時間もすると、腹はいつも飯をよこせと鳴るのだ。
腹が鳴ったら我慢せず飯を食う。
三吉平からは谷筋を標高300mほどの登り。これを越えれば
静高平へとたどり着く。
ゴーロの谷筋は少し歩き辛いが、ここに来ると疲れも飛ぶ。何しろ冷たーい沢水が豊富に出ていたのだ。
ここは枯れることがあるらしいけど、この日は大量放水中。
さあ、ここからはご褒美の良い景色が広がりますぞ。
先に進めば光岳(周りより高い所)と、本日のテン場だ光小屋。
分岐があり、イザルヶ岳への登山道も伸びる。
なだらかーな登りなのでザックをデポせず登りに行く。
ザレた山頂、イザルヶ岳に到着。少し雲はあるものの、富士山も見える。
日差しが少し暑いが、涼しげな風が気持ちいい。
ああ、本当に憧れの光岳エリアに来てしまった。
南アルプスの奥地、山奥に来たのだと改めてうれしくなった。
この時点で9時。まだまだ時間には余裕がありまくる。しかし腹は減りまくるので、行動食を胃に与える。
どうだ、満足したかっ!腹は鳴らなくなった、満足したようだ。
山頂の石は細く、少し尖っていて面白い。
なんでこうなったのか考えたけど、良い景色と心地いい疲労、ワクワクした気持ちが石なんかどうでもよくさせた。
さあ、光小屋にサッサと行こう。
まるで光小屋の庭のように広がるセンジヶ原。
ここには亀甲状土が広がる。
このモコモコしたふくらみが亀甲状土のようだ。
まるで、おっp
光小屋のテン場。狭いので端から詰めるようにしてくださいとお願いされる。連泊中だという、お母さんの隣に張った。
夜ごはんに、ジュウううと卵を焼く音を響き渡らせていた。くっそう、俺も卵を食べたいと思った。
テン場が埋まることを心配したが、結局この日は他に独り言が やたらとうるさいオッサン1名しか来なかった。
独り言がうるさすぎてかなりストレスだった。耳栓や音楽聞いて我慢する。
俺はお盆休みだったけど、世間は次週からだもんね。おまけに日曜日、そりゃテン泊する人は少ないはずだ。
光岳に来る人は多かったが、ほとんどがピストンで茶臼小屋に戻るみたいだった。
日数削減の為に、1日で茶臼と光岳ピストンの工程を考えたが、せっかく来た光岳を足早に帰るなんてもったいない。今日は光岳とイザルヶ岳に抱かれて眠るのだ、なんと贅沢なことか。
テント設営して、少し休憩。そして、光岳に向かう。
展望はよくないが、憧れの光岳に到着。ついに来たぞ・・・・と思わず立ち止まってしまった。
光岳、地味な山頂に堂々と立つ標は、いぶし銀。トップ画像も真似て いぶし銀をイメージしているけど、うまくいかなかった・・・
ハイマツ群生の日本最南端、南アルプス主脈の最南端に立った、この時の感動は伝えがたい。
山頂より西、展望台があるので行ってみた。光岳の名前の由来と言われる、光石が見られるからだ。
手前の尾根に白い岩。なるほどあれが光石。
写真、真ん中にザレたイザルヶ岳が見える。あそこは気持ちがよかったな。
展望台より先にいき、光石を間近で見ることに。
間近で見る大岩は、なるほど少し光っているような?
光石の上に乗り、涼しい風にあたる。少し雲が出てきたが、晴れていて気持ちがいい。
ボーっと遠くの山を眺め、時間を過ごす。
さてさて、お家に帰りますかな。
テン場に再び着いてからは、急斜面の水場へ。翌日分も確保して、テントでゴロゴロ。
昼寝と小説、飯を食い、景色をゆっくり楽しむ。
ありゃ、こりゃ雷来るかな?と思うモクモク雲。幸い、雨すら降らなかった。
右にあるのは上河内岳、真ん中は聖岳。ずっしり鎮座する山は登り応えがありそうだ。
あの山々に行き、さらにその奥にある赤石岳、荒川岳に行くのだ。ワクワクが止まらなかった。
そして夕暮れ、何やら小屋泊の人たちがザワついている。なんだなんだ、奇麗な夕暮れですかな?とノソノソとテントから這い出ると・・・
なんともまあ、不思議な景色。
思わず見た瞬間、「うわあ」と声が出た。小屋番のお母さんも、「珍しい景色。今日登ってきてよかったね。」と言っていた。
この景色は、光小屋に泊まったおかげで見ることができたわけだ。急いで茶臼小屋に帰る予定にしなくてよかった!
大満足の2日目を終えて3日目へ・・・
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