えー、どうも。
会社の無能な工程管理のせいで、敬老の日の休日出勤、昨日も出勤と超珍しく仕事三昧な道楽人です。
年功序列で偉くなっただけの老害どもは、この国のガンですな。
今週末は全然、道楽できてません・・・
そして最近思ったんだけど。
山行ってねええええ!!!!!
盆から一度も行ってないんじゃ。キャンプやらカヌー、遊びに行って過ごしてたら、あっという間に2か月近くだ。
せっかく縦走で鍛えられた体も、だらけてるだろう。もったいない・・・
そしていい加減、盆の記事も書き終わりたい・・・
早くすべて書ききりたいところです。
○8月9日(火) 4日目 晴れ
ルート:聖平小屋→聖岳(ひじりだけ)→奥聖岳→聖岳→兎岳→大沢岳→百閒洞(ひゃっけんぼら)山の家
3時過ぎに起床。うーん、今日は聖岳に挑む朝だ、と気合入れて起きる。起きたくないけど起きる。
サクッと飯食って、5時前に出発。今日はアップダウンが多い。今回の縦走の核心部と言えるかもしれない。
まずは薊畑(アザミバタ)まで登る。ウォーミングアップにはいい感じの登り。
程よく体も温まり、薊畑に着く。ん、今日も体は好調だ。
デーンと、そびえる聖岳。右にあるのは道中にある小聖岳。
薊畑から聖岳へは標高差で600mほど。しかし見上げた感じは、それ以上のものを感じた。
名前に恥じない、その山容に何かを感じちゃったのかもしれない。
もっとも、聖(ひじり)とは ’へづる’ という方言から来ている説もあるとのことだけど。
薊畑からその先、小聖岳まではちょっときつい登りが続く。
小聖岳から聖岳を望む。
行動食のヨウカン食いながら、小聖岳に到着。あれ、あんまり距離縮んでないんじゃねえか、これ。
聖岳は聖なる山。もしや悪しき心を持つ人間は近づけないというのかっっ!!!?
僕、あんまり悪い人間じゃないよっ。
なんてくだらない妄想をしつつ、行動食を食う。
休憩中のおじさんがいて、この人とはテン場の百閒洞まで何度か顔を合わせた。
話しやすい感じで、良い年の取り方をしている素敵な山おじさんだ。
小聖おじさんと呼ばせていただこう。コスモは感じなかった。
休憩して聖岳にとりつく。
聖岳直下から山頂を望むと、そそり立つ壁のようで威圧感が・・・
斜度は急だし、足元はザレ。登りづらい。
道には小聖おじさんと、単独女性。二人ともいい感じのペースで、つかず離れず山頂を目指す。
つづら折りの急な登りを終えて、やっとこさ聖岳の山頂へ。
苦労しつつ聖岳の山頂に到着すると、青空と南ア北部まで見渡せる景色が出迎えてくれた。
登り中、山頂から ちらちら覗き込んでいた兄ちゃんもいた。なんでも、記念写真を撮ってもらいたくて、ずっと人を待っていたそうだ。
別に、唾を飛ばしていたわけじゃないのか。
見るからに爽やかそうな兄ちゃんだ。俺はこんなタイプが苦手だ。
同族嫌悪というやつか・・・
そんな彼は、俺のシャツを見て「僕のと同じですね!」と一言。確かに似ている。
そのあと「それだと2シーズン前モデルのやつですか?どっちもデザインいいですよね」
ああ、無駄にシーズンモデルとか熟知してるのも苦手なタイプだ。
うんざりしていると、小聖おじさんが話しかけてきた。
「いや、疲れたね。そのザックには何が入っているんだい?」
「飯です、すぐ腹減るんです。」
「腹減ってるのが分かるうちは元気だから大丈夫!」とアドバイス。
なるほど、空腹が分からないのは重症だな確かに。
腹ペコリストの僕は、死ぬ手前じゃないと、そんな状況にならなそうですが。
一通り満喫し写真を撮った後は、行動食とカメラを持って、奥聖岳へ向かう。
右のピーク、奥聖までは目と鼻の先だ。
空荷の体は軽くてうれしい。思わず、小走り気味に進む。
楽しみだった聖岳に登り、明日は赤石岳。ワクワクは止まらないのだ。
たぶんアドレナリン出まくってたと思う。
奥聖は、少し控えめな感じがして気に入った。三角点はこちらにしかない。
奥聖からは、また違った景色が見えて素晴らしかった。
昔からほとんど変わっていない、そう考えると山の景色ってのは、いやはや何とも凄い。
これから先に行く兎岳、中盛丸山、大沢岳が一望できる。百閒洞の小屋も見えた。
翌日の赤石岳も、そびえたつ。
ふむ、アップダウンが多いぜ。進みたくねえ!!!
兎岳の先、アップダウンを繰り返して、中盛丸山にガンっ!と上がる。再びアップダウンで大沢岳。
行ってやろうじゃないのという気持ちと、聖平小屋に帰っちゃう?という気持ちが交錯した。
交錯?いや、7:3くらいで小屋に帰っちゃうくらいだったかも。この時点で満足してしまった僕なのであった。
毎日晴れで、素晴らしい景色を見られれば、満足しちゃうよ。
翌日登る赤石岳、ただただデカい・・・
明日の百名山は赤石岳か。今日に引き続き、明日も百名山。何とも豪華。
さて、再び聖岳に戻り、あの糞重いザックを背負わなくては。
嫌だなあ・・・
聖~奥聖間は庭園チックな風景も
聖岳に戻ると、僕のザックにはアブが沢山飛んでいました。そんなに臭いかボケがあ!!!と振り払う。
気を取り直し、聖岳から兎岳へ向かう。
まずはバシッと標高400mを下り、コルに。
そして200mの登り。ジャブのように効いてくる。
ペンギンのような岩がピョコンと、お出迎え。
兎岳への登りは、思ったよりもサクサク登れた。
聖のそびえたつ感じとは違ったのも要因か。細かなアップダウンの後に、いつの間にかという感じだった。
廃墟のような兎岳避難小屋
正面から。何とも言えない雰囲気だ・・・
兎岳直下に避難小屋がある。
荒廃具合はなかなかである。こ、この雰囲気は何かマズい気がする。
扉は怖くて開けられなかった。
しかし、後に聞いた話だと、この小屋の中は山小屋によって 一応手入れされているそうだ。
小屋前に幕営跡もあるけれど、ここでは遠慮させてください・・・
そんなこんなで、兎岳に着。いやあ、疲れたな。
ちなみに兎岳、残念ながら頂上にバニーガールはいません。ムサイ男しかおりません。
そういやキャピキャピした山ガール、見てないなあ。
兎らしさ、どこにもねえぜ
聖岳を振り返る
聖岳からずいぶん下った。
遠く上河内岳も見える。何回も思うが、南アルプスはほんとうにデッカイ。
ここから先もアップダウンは続く。飯を食って気合を入れる。
左方面の稜線を進む。左から2番目のモッコリが中盛丸山、勘弁してくれよと思った。
右から小兎岳、小ピーク、中盛丸山、大沢岳。
まずは兎岳を下る。
小ピークに登り、再び下る。小兎岳南側のコルからは水場への道がある。気分転換に行ってみた。
水はキリリとうまかった。水量もまずまず。
そして小兎岳に登る。
小兎から兎岳を見る。
先には中盛丸山がラスボスの様にそびえる。
大沢岳は計画通り、手前のコルで荷物デポすることにした。
中盛丸山への、この登りはストレートパンチ級だ
中盛丸山への登りはキツく、何度か足が止まる。
気温も少し高い。早くテン場でゴロゴロしたい気持ちが急上昇した。
やっとの思いで登り切った丸山では、思わず「よしっ」と一言漏れた。
山頂。大沢岳は斜めに切り立った感じのする、かっちょいい山。
頂上を満喫し、さっさと先へ。
コルへと下り、荷物をデポして大沢岳へ向かう。
大沢岳に向かう途中、雷鳥を見た。訪れる人が少ないからだろうか?
相変わらず近寄っても逃げない。
山頂からは赤石岳~悪沢岳が見えた。悪沢岳は縦走最後の百名山だ。いよいよクライマックスが近づいてきた。
本日泊まる百閒洞のテン場も見えた。早く寝っ転がりたい。
大沢岳は、やや訪れる人が少ないイメージ。
山頂からは、棚田みたいな百閒洞のテン場が見える。誰もいねえ!
明日の赤石岳、明後日行く悪沢岳(’沢’字の下の文字)が見える
大沢岳の先、北側は百閒洞のテン場まで続く道があるのだが、浮石が多いらしい。
山と高原地図にも浮石多しと記載されていたし、そのルートで来た人にも浮石が多いと話を聞いた。
やはり安パイならデポ往復だな。
デポしたザックまで戻る途中、再び雷鳥を見る。雷鳥見ると何でこう、嬉しくなるかなあ。
冬の白い姿もいいけど、夏色も好きだ
デポしたコルから百閒洞までは地味に長かった。日差しは暑いし喉が渇く。
13時、きつかった工程も終わり百閒洞山の家に到着した。
百閒洞山の家。特製のカツが有名だ。
特製のカツも食べられるし、それをつまみにビール飲みたかったが、疲れを抜くことを考えて、この日もアルコールは我慢だ。
翌日はコースタイム、たったの5時間。嬉しいぞ、これは!。朝、メチャクチャゆっくりできるじゃん。
百閒洞山の家では、テン場を指定される。なんだこれ、早く着いても意味ねえじゃん。空いているのに、すぐ隣に人来るの嫌なんだが・・・
そんでトイレまで遠い。テン場までの帰りにある登りが地味にキツイんだよなあ。
俺にとって、今工程で一番盛り上がらなったテン場。
日記も書いて小説読んで、19時半 早めに就寝。
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